コレクション

家をかたづけていたら、まとまった量の切手が出て来た。いくつかの記念コインもあった。親があつめていたようだ。たしかにうつくしいものがあるし、さまざまな行事の記念で作られた切手などがあって見ているとたのしい。

手紙を出すときにこの切手をつかってはどうだろう、とおもったけれど、たいして手紙をかくわけでもない。自分でつかいきることはできないだろう。そこでこれを売ることにした。

いくつかの専門店にきいたところ、かつては切手がたかい値段で取り引きされていた時期もあったけれど、いまはそういう時代ではないという。額面価格の7割程度だというけれど、それでも良いので買い取ってもらうことにした。それで誰かにつかってもらったり、たのしんでもらえばいい。こうすれば保存されていた価値が流通される価値になるはずだ。

わたしにはコレクションの趣味がない。ものには実用的な価値があればいいので、ものをあつめようとはおもわない。生活に必要な道具はほんとうにわずかだとおもう。できるだけ「もの」をもたずに暮らしたい。スーツケースひとつで暮らせればとおもう。

このほかにもいくつか処分したいものがある。引き取ってくれる店をさがすのに手間がかかるけれど、すこしずつ処分していこうとおもう。