写真

子供の頃、写真が好きだった。撮るのも見るのも好きだった。けれど次第に写真を撮らなくなった。

写真を撮ったとして、いつ見るのだろう、とおもったのだ。

けれどサヘル・ローズさんの写真を見ていておもった。写真を撮ろうか。彼女がとった写真は彼女の心をつたえてくる。うつくしいものを見つけ出し、希望と夢をつかみとる。そうやってまわりの世界をとらえていく。心に感じるものがあったら撮ればいい。それをふたたび見るかどうか、は問題ではない。いま自分がいる世界をどう見るか。写真を撮ることでこの世界を見る目がはっきりとする。ちいさなカメラを持ってあるくのもいいかもしれない、とおもった。