2015-01-01から1年間の記事一覧

Sarah

今年、サラ・オレインのCD、Sarahをよく聴いた。はじめて聴いた時、気付かないうちに涙がながれていた。家で無防備に聴いていて、心にガードがかかっていなかった。こういうCDは家でひとりで聴くもので、人前では聴けない。 特にBeyond the Skyという曲を繰…

ボサノバギター

今年の夏、ギタリストの佐藤正美さんが亡くなった。一昨年、佐藤さんと食事をした。あらかじめ買いたいとおねがいしていたCD3枚をそのとき持ってきてくれて、目の前で1枚1枚にサインをしてくれた。 わたしは佐藤さんを通じておおくのボサノバを聴いた。い…

Tシャツ

衣類をかたづけている。Tシャツ。Tシャツにはそれぞれおもいでがあるけれど、数枚をのこして処分する。マラソン大会などに参加した時のもの、国際会議、あるいは旅先で買ったものなどを、処分する。着ているうちにいたんだものや、変色したものもある。小説…

第九交響楽

年末になるとあちこちでベートーベンの第九交響曲の演奏会がひらかれる。 中学の時、試験で名曲と思う曲は何か、という問題が出ると言われていた。そしてそのときはこの曲を書けば良いといわれていた。けれど、わたしはこのシラーの詩が、いやだったので、ド…

パイプオルガン

パイプオルガンを聴きに行った。オルガンは年に何度か聴くけれど、この日は午後の演奏だった。帰宅が遅くならないので、気軽に行ける。 演奏会の前に、近くの喫茶店で紅茶を飲み、本をひらく。静かな時がながれていく。そして会場に行く。しあわせな時間。 …

異邦人

二十歳の頃アルベール・カミュの小説「異邦人」を読んだ。あまり感じるものはなかった。最近このさわりを読みなおして、感じるものがあった。この本は日本に紹介された当時、きっと強い印象をあたえただろうとおもうけれど、社会的規範がかわった今、どのよ…

読書

何冊かの本を読みたい、とおもっていた。おおきかったりおもかったりして持ちあるくのに不便な本や、辞書をひかないといけないために手軽には読めない本だ。電車の中では読むのはむずかしくて、読まなかった。けれど、いよいよ読むことにした。時間をかけて…

カンツオーネ

歌のことをフランスではシャンソンと言い、イタリアではカンツオーネと言う。そのとおりなのだけれど、日本人がおもい浮かべるシャンソンやカンツオーネは特定のタイプのものだ。カンツオーネでは、あまいテノールで歌われるものがおもい浮かぶ。わたしはカ…

会話

セミナーに出席した後、たまに行く店に立ち寄り、カウンターにすわって簡単な食事をした。ここはできてからまもなく1年になる。ちいさいけれど、快適だ。コンクリートで囲まれた、しずかな店。特別におしゃれできれいな店というわけではない。けれど、気に…

ジョギング

毎日、朝はしっている。以前から週末ははしっていたのだけれど、今は毎日はしっている。おおくの人は毎日1~2時間、通勤・通学につかっているのだから、毎日はしってもどうということはないはずだ。ゆっくりと1時間程度はしるだけだからたいしたことはな…

おまもり

おもいだすことがある。いくつかの情景や、言葉だ。それは現実の事柄だったにはちがいないけれど、ある種の抽象的なイメージとしてわたしのなかにある。 あまりたのしくない用事からもどってきた。机の上にメモがあった。「冷蔵庫のなかにケーキを入れておい…

文書整理

書類の整理をしている。気になる資料をとっておいたら、かなりの量になっていた。いままであまり整理していなかったのだから当然だ。まずは机のまわりにあるものから、どんどん整理している。といってもほとんど捨てる。ゴミ箱がすぐにいっぱいになる。まと…

所属からの自由

あるところで、仕事をしていた。ずいぶんながいことしてきた。けれどその関係を終え、自由になった。どこにも属さないで良いというのは良い。どこそこの誰です、と言わないですむ。わたしはわたしだ、と言える。これからは一人の人として生きることができる。

孤高の数学者

一人で数学を進める数学者がいる。こうした人について書いておこう。数学をすることに熱中すると(別の分野でも同様だろう)、それ以外の雑務にひっぱりだされることをきらう。普通の人でもみんな感じることだ。特に変人というわけではないだろう。 グロタン…

わたしに会うまでの1600キロ

「わたしに会うまでの1600キロ」という映画を見た。ふかく心に感じるものがあった。本も手に入れて読んだ。原作はWildといい、アメリカでも発売以来、よく売れた本だという。この本はシェリル・ストレイドという女性によって書かれた。小説ではなく自叙伝だ…

直島:硬質な空間

瀬戸内海の直島に行った。美術の島といってよいところだ。ここで美術館や様々な作品を見てあるいた。建築家の安藤忠雄と彫刻家などとの共同作品がある。わたしが特に気に入ったのはリー・ウーファン美術館。ゆたかな自然のなかに、コンクリートで遮断された…

国際会議

国際会議に出席した。 はじめて国際会議に出たときのことをおもいだした。このときわたしは事務局をし、論文集の編集もした。そしておおくの発見があった。 国際会議といってもヨーロッパの人にとっては特別のことではなかった。ごくちかいところにたくさん…

部活動

中学に入学したとき最初、部活動でとまどった。学校側では入部は義務だと言った。わたしは、体がちいさく、よわい人間でもできるトレーニングプログラムのようなものがあればいいなとおもっていた。勝ち負けといったことにこだわらず、きちんと体づくりをで…

空想の友達

小学校に入学するころまでの子どもには、空想の友達(Imaginary Friend)というのがいることがあるという。そして、それは、子供の成長に役立つという。ちいさな子どもが自分の心のなかに自分以外の存在、他者をつくりだすのはおおきなことだ。 ちいさいとき…

夕立

夕方、プールに行った。夕食の支度をする時間帯だからだろうか、プールにはほとんど人がいなかった。監視する人ととわずかな人がいるだけで、しずかなプールでゆっくりとおよいだ。 プールを出ると自転車に乗ってはしった。お盆やすみで人どおりがすくなくな…

文学部からはなれたフランス語教育

ずっと以前、フランス語の通信添削を受けていたことがある。そのときの教材と答案が出てきた。そこでここ数ヶ月かけて見なおした。このコースはレベルが上がるにつれてつまらなくなっていった。それはなぜだったのか、よくわかった。 英語教育では、英語を背…

山古志

新潟県に行った。中越地震の情報を今につたえる中越メモリアル回廊を見た。そして中越地震の震源である山古志の各地をあるいた。新潟県はここ50年ほどの間に1964年の新潟地震(マグニチュード7.5)、2004年の中越地震(M6.8)、2007年中越沖地震(M6.8)、20…

ビーチサンダル

ビーチサンダルを買った。440円。ものを買うことはあまりないのだけれど、ビーチサンダルは前から買おうとおもっていた。今までつかっていたものはかなりくたびれてきて、かかとがかなりうすくなっていた。ビーチサンダルはちょっと出るのに便利だし、旅行で…

ブラームスはお好き?

サガンの小説に「ブラームスはお好き?」というのがある。主人公の39歳の女性ポールを25歳の純情な男性シモンがコンサートに誘う手紙のなかで書いたことば Aimez-vous Brahms? だ。いま、それはどうでもいい。 ブラームスの協奏曲とシンフォニーを聴きに行っ…

めずらしい読書

この1ヶ月ほどたくさんの本を読み続けている。それも文学作品だ。しかも、めずらしく詩集やら俳句まで読んでいる。図書館にかよい、本を借り、読みつづけている。 このなかに詩人の高橋順子さんの詩集や、エッセーなどがある。詩人の書く文章は端正でうつく…

洋書はじめ:数学

数学の講義の最初の時間だった。先生は本の紹介をした。英語の本だった。 そしてこう言った。講義の参考書としてこの英語の本をつかいます。英語だからといって心配しなくていい。数学で使う英語はたいしたことない。本当は第1章は英語、第2章はフランス語…

青春の書

若い時に夢中になって読む本がある。カラマーゾフの兄弟だとか、失われた時を求めて、だとかジャンクリストフのような大作は夢中になることで、読める本だ。けれどこうした小説だけが青春の書というわけではない。 わたしの場合は、物理の本だった。ファイン…

人生相談:生きるためのコツ

車谷長吉さん、村上春樹さん、といった作家が読者の相談を受け付けるといった本がある。こうした本は、学校で聞くような話とちがっておもしろい。おもしろさをねらって書くこともあるだろうけれど、リアリティに富んでいるとおもう。デカルトをはじめ多くの…

車谷長吉さんの訃報

小説家の車谷長吉さんが亡くなったという。奥さんが帰宅したところ、食べ物を喉に詰まらせてたおれていて、病院にいったが亡くなったとのことだ。69歳だった。 車谷さんの本にはいつもひとつのかんがえかたがながれている。人には名誉欲、食欲、性欲があり卑…

かっぱ橋商店街

東京、かっぱ橋をあるいた。焦げないというのでつかっていたフライパンがこのところ焦げやすくなってきた。きっとテフロンがはがれたのだろう。テフロンの寿命は数年だという。それで気にせずにずっとつかえる鉄のフライパンを買おうとおもっていた。うまい…