読書

何冊かの本を読みたい、とおもっていた。おおきかったりおもかったりして持ちあるくのに不便な本や、辞書をひかないといけないために手軽には読めない本だ。電車の中では読むのはむずかしくて、読まなかった。けれど、いよいよ読むことにした。時間をかけていい。たくさんあるわけではないので、数年もあれば読み終わるだろう。そうして、何も読むものがない、と言えるようになればいいなとおもう。

読みはじめたところ、ここ1ヶ月で、さっそく1冊読み終わった。夏から、すこしずつ読んでいたので、予想していたよりもはやくよみおわった。フランス語読解のための演習書で、フランスの作家の様々な文章をあつめた本だ。ジャック・プレベールの詩やアルベール・カミュフランソワーズ・サガンの文章の断片を読んだ。二十歳のころには感じなかったけれど、今では感じることがいろいろとあって、たのしかった。これでしばらくはフランス語にかかわることはないだろう。

次の本はおおきくておもい。これもまた少し前から読みはじめたものの、なかなか読めず中断していた。この本1冊だけは何としても読みたい。それまでは事故に遭いませんように病気をしませんように、とおもう。あせらず読んでいこうとおもう。