寄附

昨年した寄附の税額控除用書類を準備している。自分自身であれこれできないとしても、解決されるといいなとおもう課題がある。そうしたことについてわずかだけれど協力をしたいとおもって寄附をした。

日本では寄附はすくないとおもわれているかもしれないけれど、ここ10年ほどの間に制度が充実してきた。世界的にも先進的な制度だとおもう。認定NPO、公益財団法人、公益社団法人といった公益法人についての寄附は税額控除される。ひとつの団体について2,000円以上の寄附分については半分ぐらいのお金がもどってくる。たとえば1万円寄附すると4,000円以上もどってくる。

こうした還付を受けるためには、それぞれの団体が発行する証明書をもらって、確定申告をしなければいけないけれど、制度がしっかりとできた。手順をおって手続きすればお金がもどってくる。もどってきたお金に、またいくらか追加して翌年寄附する。

公益とされる活動にはいろいろな分野がある。教育、医療、子育て支援、障害者支援、老人介護といった福祉分野。環境分野、科学技術分野などほんとうにいろいろある。東日本大震災の復興が記憶にあたらしいけれど、それ以外にもたくさんの課題がある。社会課題は国や企業などが対応するだけではない。人が気がつく前に、重要だとおもう人がいて活動をはじめる。やがて国や地方自治体が対応し、制度化するかもしれないけれど、その前にうごきはじめる。ただし、活動をはじめた人たちには資金が足りないから、寄附という形で協力する。

不登校のこどもたちの支援、奨学金、留学生支援、地球温暖化対策のための活動、植林、若い研究者の支援、人権問題など、気になる課題がたくさんある。たくさんの分野には対応できないし、高額の寄附もできないけれど、すこしでも応援する。ひとつの団体にずっとつづけて寄附してもいいし、毎年、分野や団体をかえて寄附してもいい。

わずかでも前に進むためにうごく。そして、つづけるために税額控除の書類を準備する。