物語と旅行

小学生のころドリトル先生シリーズを夢中になって読んだ。この航海記にこんな話がある。世界地図をひろげて、右手に鉛筆を持ち、目をつぶって適当なところをさす。そこにはかならず行かなくてはならない。こんな形で旅行プランを立てようとはおもわないけれど、子どもの頃よんだ物語に関係する場所をゆっくりあるきたいとおもう。

アンデルセンの物語「雪の女王」に関連して北欧。デンマークスウェーデンフィンランドなどだ。グリム童話からハメルンやブレーメン。小人の靴屋さんのような店で靴を見よう。画家や哲学者の物語の舞台パリや、音楽家の物語の舞台であるウィーン。いずれも物語が頭の中にある土地だ。

日本ではどうだろう。小学校の音楽の時間、音楽の先生が長野県出身で子供時代の話をよくしてくれた。長野県の小さな街にいってみようとおもう。

ときおり図書館で旅行ガイドブックをながめる。ガイドブックを読むのはたのしい。本を読み旅行計画をたてる。すぐには実現しないかもしれないけれど、いつかは行けるだろう。

ちいさな街に泊まり、石畳の道を散歩する。のんびりとあるき、その土地の空気をあじわう。

行こうとおもえばなんでもないのだけれど、なかなか行けないでいる。けれどそろそろ出かけたいとおもう。