オルガンコンサート

秋の日、オルガンを聴きに行った。秋の昼の日差しのなか、公園をあるく。落ち葉を踏みしめながらあるいていくと、しあわせにみちた気持ちになる。

多少時間があったので、途中の喫茶店で紅茶とケーキをとった。ゆったりした時間がながれていく。

静かなホールのまんなかの席にすわる。人はまばらだ。こんな風に音楽をきくことはめったにない。荘厳な音がなりひびき、体が音の渦の中にとけこんでいく。古典的な形式美。論理的に構成された構築物が、情熱をもって演奏されるのをきく。

表にでると、すっかり夕暮れの時間になっていた。こころが満たされた1日だった。