フュージョン

ジャズとロック、ラテンなどの音楽が融合したフュージョンと呼ばれるジャンルがある。日頃よく聴くのだけれど、クラシックとちがってグループがなくなると、演奏が聞かれなくなるのが残念。特に歌がない器楽曲はおぼえられることがすくない。いつまでも、生演奏が聞けると良いのだけれど。(もちろんCDなどはのこるけれど、後世の別のグループが演奏するだろうか。)

いくつかの好きなグループを書いておこう。海外ではデオダート。ブラジル人であるデオダートのラテンリズムが特長だ。

日本ではT-SQUARECASIOPEA。初期の演奏を聞くとあらけずりだけれど、あらたに音楽をつくりだしていく若者のエネルギーを感じる。この二つはほぼ同時代のグループ。学生がつくりだしたこういうグループが生き生きとして時代をひっぱっていた。

T-SQUARE明治大学の学生だった安藤正容が結成した。サキソフォーンやリリコン、EWIをくわえた演奏は珍しく、そして美しい。Omens of Love、TRUTH、MEGALITH、Forgotten Sagaなどはときおり耳にする。ここのサキソフォーン奏者だった本田雅人のバンド(Voice of Elements)の演奏もすばらしい。T-SQUAREは何度もメンバーの入れ替えをおこなっているので、同じ曲でもちがう演奏者による、いくつものバージョンがある。本田雅人が演奏する曲は、自由で生き生きしている。他のメンバーが、ここまでやるかと苦笑しながら一緒に合わせているようなたのしさが感じられる。

CASIOPEAではLooking Up, Galactic Func, Asayakeなどがときおり流れている。好きな曲だ。

こうした音楽は、もっと多くの人に聞かれたらいいのに、とおもう。