未完成交響楽

シューベルトの未完成交響楽の演奏を聴いた。ここ何年もきいていなくて、ひさしぶりだった。うつくしい旋律のなかにとけ込んで行った。

 

子どもの頃、オーストリア映画で同じ題名の映画を見た。第2次世界大戦前につくられた映画でシューベルトを主人公にしたフィクションの映画。こまかいことはおぼえていないけれど、印象にのこっている。

 

主人公は貧しい作曲家で、お金持ちのお嬢さんのピアノの先生となり、二人は恋に落ちる。けれど、彼女は親が決めた相手と結婚することになる。シューベルトは彼女の結婚式でピアノをひく。この曲の譜面には次の文が書かれた;「わたしの恋がみのらなかったように、この曲もまた完成することはないだろう。」