2014-01-01から1年間の記事一覧

ネイティブアメリカンの詩

あるお医者さんをつうじて知った詩がある。 ネイティブアメリカンの詩からとられたものだ。 今日は死ぬのにもってこいの日だ 生きているものすべてが、私と呼吸を合わせている すべての声が私のなかで合唱している あらゆる悪い考えが、私から立ち去っていっ…

古い家

祖父母のふるい家がある。簡単にこわせるだろうとおもったらば、手続きがあり簡単ではないという。既に亡くなった人の名義から、現存する人の名義に変更しなければならないという。そこで家系図をつくり、祖父母が生まれた時にさかのぼって戸籍を取り寄せて…

イマジン

音楽大学のオーケストラ演奏を聴いた。シュトラウスやチャイコフスキーなどが主に演奏された。けれど、このほかにビートルズの曲が演奏された。ロマンチックな演奏だった。会場におられた天皇、皇后両陛下も聴いておられた。そして三権の長それぞれも聴いて…

共感

子どものころ、ことがらが解決しないかぎり、どんななぐさめやはげましのことばにも意味が無いとかんがえていた。 けれど、あるとき、具体的な共感のことばではないけれど、共感しているとつたわるメッセージを受けたことがある。それは、表層的なはげましで…

看取りの医者

ときおりお話をする先生がいる。医学部を出たのち、アメリカの大学の医局で10年ちかくすごし帰国した。 医学部の先生としてすごしながらも、長野県で高齢者医療も手がけた。「ぼくは最新の医学的知識をもっていると思っていました。ところが、高齢者にはそ…

Run

Leona Lewis(レオナ・ルイス)がうたうRunという曲がある。Snow Patrolがうたった曲をレオナ・ルイスがうたったものだ。これがすばらしい。レオナ・ルイスは広い音域と人を引き込む声を持っている。ポピュラーの歌手だけれど、オペラや歌曲のヨーロッパのク…

最後の本

18才のころ、これから読もうと思う本のリストをつくった。推薦書リストや出版社の書籍案内等を見てリストをつくった。200冊ほどあったろう。その後さまざまな本を読むにつれて、リストを追加したり、削除したりして変更してきた。おおい時は年に何十冊…

歌う生物学者

高校に入って夢中になった科目のひとつが生物学だった。それまで生物は単なる暗記科目だとおもっていて、なんの興味ももたなかった。けれど、分子生物学をまなびはじめると、生命がきわめて精緻な構造とプロセスでうごいていることがわかった。化学反応が生…

ラジオ

中学に入った時に祖母がラジオをプレゼントしてくれた。祖父母はラジオは聞くものの、テレビは見なかったから、わたしにもプレゼントしてくれたのだろう。手のひらに乗るちいさな機器で机の上においていた。わたしは中学との相性がわるかったので、授業が終…

ピーコート

コートをクリーニングに出した。今年の冬はピーコートを着た。厚い毛布のような生地で、外からまもられている気がする。何かあって、そのまま横になってねむらなければならないとしても、ピーコートならば、なんとかなりそうな気がした。つめたい風が吹いた…

弦楽四重奏

弦楽四重奏を聴きに行った。いまごろの季節になると弦楽四重奏を聴く。弦楽器の音が好きだ。やわらかで心にそのままはいってくる。 昼間、気軽な外出。ちいさなコンサートホールにはいる。午後の時間、すぐにねむってしまい、熟睡した。休憩時間のあとは気持…

ウィーンの写真集

オペラ歌手甲斐栄次郎さんの写真集「ライカで綴る古都ウィーン」を見た。ドイツ製のフィルムカメラ、ライカで撮られたもの。すべて白黒写真で、ヨーロッパの空気にみちている。 甲斐さんのエッセーも載っている。ウイーンでのオペラ歌手としての生活のこと。…